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庸至子の世界

夏子の冒険🌿💫💫💫

昨晩👀、読み終えたところです

三島作品のなかでは
三島氏が20代に書いたものの中で
非常に軽快かつ、girly🎀な
異色の作品であります。

多くの三島由紀夫の描く小説に登場する
少女や淑女達は

とにかく、鼻の頭がツンッと上向きな💎
一筋縄ではゆかない艶かしい色気を放つ少女像が多くて。
彼女らの放つ台詞や
肌の香気が漂ってくるほどの描写に
なんとも、魅了されるものです✨

しかしこの作品の少女
『夏子』は
直進しか知らない
『情熱』の向くままに突進する
得体のしれぬ、ある種、
”ぷっつん”少女
でありました✨

自分の生きる価値、幸せの価値などまだ向き合うことすら経験のない、
自分が何者かも見出せぬ幼い少女が、

思いのままに冒険をする、

ラストの結末まで予測がつかない
夏子が繰り広げるスピード感のある物語です。

✨✨✨
どんな上流階級やインテリな男達にも夏子の心を躍らせるものなどなく、
世間をつまらないと思い込んだ夏子は

突然、『修道院へ行く』
と言い出すのです。

家族に泣く泣く送り出された
修道院への道のりの汽車で…

【これぞ、情熱だ!!!】
と、
初めて夏子の心に振動を与える青年、毅(つよし)と出逢い…👀

その毅と共に
急速な方向転換をしてゆく物語💫💫💫

😊🍀⛰🌿💖

三島氏らしい作品か?
と云われると、この作品は敢えて差し出さない気がするのですが、

三島氏の…あの天才の奥行きの底知れなさ、
あの強烈な美意識の塊の中にある、しなやかな感性
を感じることのできる
三島氏の魅力が広がる作品であると思います✨

藤澤✨

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